大切なのは、”丁寧な歯磨き”と”定期検診”
2歳を過ぎたら自分で磨かせることは、習慣としてとても大切。でもお母さま・お父さまが仕上げ磨きをしてあげることは、もっと大切です。そして、定期検診を受けることでプロを味方につけましょう。お母さまがひとりで抱え込まずに、日頃困っていることや心配なことをすぐに相談できるかかりつけ歯科医院を見つけて対応してもらうことで、日頃の歯磨きはぐっとラクになります。
正しい歯磨きの仕方を覚えましょう
◉磨き方のコツ
仕上げ磨きの際の歯ブラシはペンのように持つのがいいでしょう。(ペングリップ)。わしづかみにしてしまうと磨く力が強くなりやすく、歯ブラシの動きも大きくなりやすいので、細かい隙間のプラーク(歯についた汚れや細菌)を除去するのには適しません。
◉歯ブラシの持ち方
歯ブラシの毛先部分を歯と歯ぐきの境目に軽く当て、力を入れ過ぎないように小刻みに軽く振動させます。歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目(歯周ポケットといいます)など、プラークは‘隅っこ’にたまります。お部屋のお掃除と同じで、‘隅っこ’や‘裏側’に上手に歯ブラシを当てましょう。
◉補助清掃用具の活用
デンタルフロス・歯間ブラシ・オーラルリンス・・・最近は便利で楽しいグッズもたくさんあります。上手に活用しましょう。
歯は、食べ物を身体に取り込むための道具のひとつと考えると、お茶碗やお箸と同じです。
例えば、食後のお茶碗をゴハン粒のこびりついたまま長い時間放っておくと、洗う時に大変ですね。こびりついた汚れはなかなか落ちないものです。
歯磨きも同じ。食後できるだけすぐにやる方が汚れはラクに落とせますが、最近では口腔内PHの回復を待つ意味で食後30分くらいしてからの歯磨きを推奨する論文もあります。
可能であれば毎食後の歯磨きが理想ですが、最低でも毎晩寝る前には丁寧に磨きましょう。